シエンタのワイパーのビビり対策|アームごとUフック化で解消
170系(NSP170G)実車/ブレードのサイズ・純正アームの品番・アームまで替えた理由
※本記事は商品プロモーション(楽天市場・Yahoo!ショッピングのアフィリエイト広告)を含みます。
「シエンタのワイパーが、ガガガッとビビる」「ブレードを新品にしたのに、まだビビる」。170系シエンタのオーナーさんから、よく聞く悩みです。
今回は、車検で入庫したトヨタ シエンタ(DBA-NSP170G・2017年6月登録)で、お客様から「ワイパーがビビる」とご相談をいただきました。対策として、純正のボタン式(押しボタンで外すタイプ)の取り付けから、Uフック式のブレードが付くトヨタ純正アームに、アームごと替えました。ブレードはNWBのエアロフォルム SD65/SD35(ワイドタイプ)です。交換後、ビビりは解消しました。
使った部品の品番とサイズ、前期と後期のワイパーの違い、メーカーの対策品、アームまで替えた理由を、1級整備士の目線で実車写真とあわせて解説します。
この記事で分かること
- 170系シエンタのフロントワイパーのサイズ(運転席650mm・助手席350mm)
- 今回使ったブレード(NWB SD65/SD35)と純正アームの品番
- ブレードだけでなく、アームごと交換した理由
- 前期と後期のワイパーの違い(前期はボタン式・後期はUフック式)と、メーカーの対策品
- 50プリウス・アルファード/ヴェルファイアなど、ワイパーのビビりが多い車種
- ワイパーがビビる一般的な原因と、部品を替える前に確認すること
今回の車両と交換部品
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 車種・型式 | トヨタ シエンタ DBA-NSP170G(170系・2NR-FKE 1.5Lガソリン) |
| 初度登録 | 2017年6月 |
| ご依頼の内容 | フロントワイパーがビビる(車検入庫時) |
| ブレード(運転席) | NWB スタンダードデザインワイパー SD65(650mm) |
| ブレード(助手席) | NWB スタンダードデザインワイパー SD35(350mm) |
| アーム(運転席・右) | トヨタ純正 フロントワイパーアーム 85211-52570 |
| アーム(助手席・左) | トヨタ純正 フロントワイパーアーム 85221-52520 |
| アームカバー | 元のものを再使用 |
| 結果 | ビビりは解消 |
左の2箱がNWBのブレード(SD35・SD65)、右の2袋がトヨタ純正のワイパーアームです。箱に「DENSO」の文字もありますが、これはNWB(日本ワイパブレード)が2019年10月にデンソーグループの「デンソーワイパシステムズ」になったためです(デンソーの発表による)。同じ会社の製品です。
▼ 今回使った部品をすぐ確認したい方はこちら
NWB SD65(運転席)をYahoo!で見る
NWB SD35(助手席)をYahoo!で見る
170系シエンタのフロントワイパーのサイズ
170系シエンタ(NSP170G・NSP172G・NCP175G・ハイブリッドのNHP170G)のフロントワイパーの長さは、次のとおりです。今回の車も、運転席に650mm、助手席に350mmを付けました。
| 位置 | 長さ | 今回使ったNWB品番 |
|---|---|---|
| 運転席(右) | 650mm | SD65 |
| 助手席(左) | 350mm | SD35 |
⚠️ 長さはワイパーメーカーの適合表など複数の資料で一致しています。ただし取り付け部の形(Uフック式か、車種専用のクリップか)は、年式や付いている部品で変わります。今回の車(前期型)は純正がボタン式の取り付けで、Uフック式のブレードはそのままでは付きませんでした。買う前に実車のワイパーの長さと取り付け部の形を見ておきましょう。
シエンタのワイパーがビビる理由と対策品|前期と後期の違い
170系シエンタ、とくに前期型(2015年7月〜2018年8月)は、オーナーさんのブログや口コミで「ワイパーがビビる」「拭きムラが出る」という報告がたくさん見つかります。
このビビりについては、メーカー(トヨタ)が対策品を用意しています(整備士としての私の確認)。オーナーさんの記録にも、ディーラーで形の違うブレードやアームに替えてもらった、という例が複数あります。
前期の純正は「ボタン式」の取り付け。後期でUフック式に変わった
前期型の純正ワイパーは、ブレードを押しボタンで外すタイプ(ボタン式)の取り付けです。整備士として現場で見てきた感覚では、この純正のボタン式のデザインワイパーは剛性が足りず、ビビりやすいです。
そのためか、後期型(2018年9月〜)では、取り付けがUフック式に変わっています。オーナーさんのQ&Aでも「前期は押しボタン式、後期はUクリップ(Uフック)式」と説明されていて、ワイパー販売店の適合でも、NWBのSD65/SD35がそのまま付くのは後期型(2018年9月〜)とされています。
⚠️ 「デザインワイパーはビビる」の意味に注意。ここで言う「ビビりやすいデザインワイパー」は、前期の純正の、ボタン式で付くデザインワイパーのことです。今回付けたNWBのエアロフォルム SD65/SD35は、Uフック式のアームに付ける別物です。名前に「デザインワイパー」と付く社外品がすべてビビる、という意味ではありません。
保証で直せた時代と、今
メーカーの対策品は、アームとブレードを含めた部品として出ています。ただし、これはセットの品番(整備士の間でいう「04品番」)で、ディーラーでしかセットでは買えません。
以前は、この対策品への交換を保証で受けられました。ただ、170系の前期型は年数がたっていて、今は保証期間が過ぎて実費になる車が多いです。
実費なら、純正のアームだけを買って、ブレードは社外品にするほうが安く済みます。今回の車も保証期間が過ぎていたため、この考え方でトヨタ純正アーム+NWBのブレードに交換しました。
⚠️ 保証期間内なら、無償で対応してもらえる可能性があります。部品を買う前に、まず販売店(ディーラー)で「ワイパーがビビる」と伝えて、保証の対象かどうかを確認してください。
同じようにワイパーのビビりが多い車種
私が現場で見てきた中では、シエンタのほかにも、次の車種でワイパーのビビりの相談が多く、メーカーの対策品が出ています。
- 50プリウス(ZVW50系)
- アルファード/ヴェルファイア
どれも、まずは販売店で保証の対象かどうかを確認するのが先です。対策品の中身や品番は車種ごとに違うので、この記事のシエンタの品番をそのまま当てはめないでください。
ブレードだけでなく、アームごと交換した理由
今回の車(前期型)は、純正ブレードがボタン式の取り付けでした。この形だと、カー用品店や通販で多く売られているUフック式(U字のフックに差し込むタイプ)のブレードが付きません。
そこで、Uフック式のブレードが付くトヨタ純正のアーム(運転席 85211-52570/助手席 85221-52520)に、アームごと交換しました。そのうえで、NWBのエアロフォルム SD65/SD35(ワイドタイプ・Uクリップ取り付け)を付けています。後期型と同じUフック式にした、ということです。
▲ 交換前のフロントワイパー。この状態で「ビビる」というご相談でした。
▲ 交換後。Uフック式の純正アームにNWBのエアロフォルム(ワイドタイプ)を付けた状態です。
▲ 新旧比較。左の2本が新品(トヨタ純正アーム+NWB SD65/SD35)、右の2本が取り外した旧品です。アームの形もブレードの形も、はっきり違います。
アームごとUフック式にするメリット
・Uフック式は多くの車で使われている取り付け方なので、次からブレードを選べる幅が広がる
・ブレードやゴムの交換が、ワンタッチの抜き差しで済む
・アームも新品になるので、古いアームのバネのへたりや曲がりを持ち越さない
ちなみに、ネットで調べると、同じ品番のアーム2本とNWBのデザインワイパーの組み合わせで、ビビりが止まったという170系オーナーさんの記録も見つかりました。今回の結果と同じです。
今回使ったNWB SD65/SD35(エアロフォルム・ワイドタイプ)
商品名はNWBの「スタンダードデザインワイパー」ですが、前期の純正のボタン式デザインワイパーとは別物です。骨組みがむき出しになっていない、カバー付きのすっきりした形で、Uフック式のアームに付けるタイプです。箱には「エアロフォルム」「AERO FORM + GRAPHITE TECH」と書かれています。
- グラファイト(黒鉛)加工のゴム:ゴムの表面に黒鉛の細かい粒をコーティングして、ガラスとの滑りを良くしたもの。拭くときの引っかかりを減らす狙いがあります
- 取り付けはUクリップ(Uフック):SD65・SD35とも、Uフック式のアームに付けるタイプです
- 箱の表示:「採用率No.1」の表示と、NWB・DENSOの両方のロゴがあります
整備士の見方:ビビり対策なら「ワイドタイプ」
ワイパーゴムには、ゴムの幅が太い「ワイドタイプ」があります。ゴムが太いぶん剛性が出て、ビビりが出にくくなる、というのが私の現場での見方です(メーカーが公表している数値ではありません)。ビビりに悩んでいるなら、ブレードやゴムを選ぶときにゴムの幅も見てみてください。
今回使ったワイパーブレードを探す
運転席 NWB SD65(650mm)/助手席 NWB SD35(350mm)。どちらもUフック式のアーム用です。
⚠️ 前期型の純正(ボタン式)のアームのままでは付きません。まず今の車の取り付け部の形を確認してください。
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トヨタ純正のワイパーアームを探す
運転席(右)85211-52570/助手席(左)85221-52520。今回の車(NSP170G・2017年6月登録)に付けた品番です。
⚠️ 購入前に、車検証の型式・車台番号で部品商かディーラーに適合を確認してもらうのが確実です。
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ワイパーがビビる一般的な原因
ここからは、シエンタに限らないワイパーのビビりの一般的な話です。ビビりの原因は1つではありません。部品を替える前に、次の順で確認すると無駄な出費を減らせます。
| 原因 | 確認すること・対処 |
|---|---|
| ガラスの油膜・汚れ | ガラスに油膜や汚れがあると、ゴムがスムーズに滑らずビビります。まず油膜取りでガラスをきれいにします |
| ゴムの硬化・すり減り | ゴムが固くなるとガラスになじまず、ビビりや拭きムラが出ます。ゴムかブレードを交換します |
| 撥水コートとの相性 | 撥水剤を塗ったガラスでビビる例があります。撥水を使うなら、撥水対応のゴムやブレードを選びます |
| アームの曲がり・押し付ける力 | アームが曲がっていたり、ゴムがガラスに均一に当たっていなかったりするとビビります。ブレードを替えても直らないときは、アーム側を疑います |
今回の車がこのうちどれに当たっていたのかまでは、切り分けていません。アームとブレードをまとめて新品にした結果、ビビりが止まった、という実例として見てください。
この車は車検で入庫し、同じ日にフロントのスタビリンクも交換しています(左右ともブーツ破れ)。
▶ シエンタ スタビリンク交換|車検のブーツ破れを555で交換
アームを交換するときの注意
ブレードの交換は工具なしでできますが、アームの交換は、根元のナットを外してアームを抜き差しする作業になります。今回の車は、アーム根元のナットが14mmでした。根元のアームカバーは、元のものを再使用しています。
⚠️ 外す前に、今のワイパーの止まる位置をマスキングテープなどでガラスに印しておきましょう。新しいアームを付ける位置がずれると、拭く範囲がずれたり、ボディにぶつかったりします。
⚠️ アームを外したあとの軸に、アームを付けないままワイパーを動かさないでください。
⚠️ ナットの締め付けトルクは、整備書か部品に付いている説明書で確認してください。不安な方は整備工場に部品を持ち込んで依頼するのが確実です。
よくある質問
Q1. シエンタのワイパーのサイズは?
170系シエンタのフロントは、運転席650mm・助手席350mmです。ただ、取り付け部の形は車によって違うので、長さと一緒に取り付け部も確認してください。
Q2. 替えゴムだけ交換すれば、ビビりは止まりますか?
原因がゴムの硬化なら止まります。ただ、新品のゴムやブレードにしてもビビりが続くときは、ガラスの油膜やアーム側を疑ってください。今回はアームとブレードをまとめて替えて解消しました。
Q3. ディーラーで無料で直してもらえますか?
メーカーの対策品があるので、保証期間内なら、まず販売店(ディーラー)に相談してください。保証の対象かどうかは車ごとに違うので、販売店で確認するのが確実です。今回の車は保証期間外だったため、実費で交換しました。
Q4. 後期型(2018年9月〜)のシエンタでもビビりますか?
後期型は、取り付けがUフック式に変わっています。それでもビビる場合は、ガラスの油膜、ゴムの硬化、撥水コートとの相性など、上の「一般的な原因」を順に確認してください。Uフック式なので、ブレードやゴムを選べる幅は広いです。
Q5. 新型シエンタ(10系)にも同じ部品が付きますか?
この記事は170系(2015〜2022年)の実例です。10系(2022年8月〜)は別の車なので、ワイパーのサイズや部品は10系の適合表で確認してください。
まとめ
・170系シエンタのフロントワイパーは運転席650mm・助手席350mm
・前期型の純正はボタン式の取り付けでビビりやすく、後期型(2018年9月〜)からUフック式に変わった
・今回はNWBのエアロフォルム(ワイドタイプ) SD65(運転席)/SD35(助手席)に交換
・純正がボタン式の取り付けだったので、トヨタ純正アーム 85211-52570(運転席)/85221-52520(助手席)にアームごと交換してUフック式に
・交換後、ビビりは解消
・このビビりにはメーカーの対策品がある。以前は保証で交換できたが、今は期間外で実費になる車が多い。まず販売店で確認(今回は期間外のため実費で交換)
・50プリウス・アルファード/ヴェルファイアもワイパーのビビりが多く、対策品が出ている
品番や適合車種は、プロメンテの部品データベースでも調べられます。
車検で指摘されやすい場所をまとめて知りたい方はこちら。
▶ 車検で落ちる本当の理由 15選|元検査員・1級整備士が本音で解説
整備士 nao(ナオ)
元自動車検査員
整備歴15年
本記事の内容は整備マニュアル・メーカーサービス情報・現場経験に基づき執筆。プロメンテ(sps-nk.com)では実車写真と動画を交えた一次情報を発信しています。







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