あおり運転や事故の証拠として、今やドライブレコーダーは必須装備です。カー用品店に取り付けを依頼すると5,000〜15,000円の工賃がかかりますが、DIYなら工具があればゼロ円。しかも配線をきれいに隠すことでプロ級の仕上がりが実現できます。この記事では、前後2カメラタイプのドライブレコーダーを例に、電源の取り方から配線の隠し方まで、初心者にもわかりやすく解説します。
ドライブレコーダー取り付けに必要なもの
必須アイテム
- ドライブレコーダー本体:前後2カメラタイプがおすすめ。後方からのあおり運転も記録できます。
- microSDカード:64GB以上の高耐久タイプ推奨。ドラレコは常時録画で書き込み回数が多いため、通常のSDカードでは寿命が短くなります。
- 内張り剥がし(リムーバー):ピラーカバーや天井の内張りを外すのに必要。樹脂製なら車を傷つけにくい。
- シガーソケット電源ケーブル:通常は製品に付属。最も簡単な電源取得方法です。
あると便利なもの
- ヒューズ電源取り出しケーブル:シガーソケットを使わずにヒューズボックスから直接電源を取得。配線がスッキリします。1,000〜2,000円程度。
- エレクトロタップ:ACC電源の分岐に使用。ヒューズ電源の代替手段。
- 結束バンド:余った配線をまとめて固定するのに必須。
- 配線通し(ワイヤーガイド):ピラー内部や天井裏に配線を通す際に便利。
- 脱脂クリーナー:マウント(取り付け台)を貼る前にフロントガラスを脱脂。接着力が格段に上がります。
- 養生テープ:内張りを外す際の傷防止に。
ドライブレコーダーの取り付け位置
フロントカメラの位置
法律上、フロントガラスの上端から20%以内の範囲に取り付ける必要があります。ルームミラーの裏側に隠れる位置がベストです。運転席から見えにくく、カメラの視界も確保できます。ワイパーの拭き取り範囲内に設置すると、雨天時もクリアな映像が撮れます。
リアカメラの位置
リアガラスの上部中央が理想的です。リアワイパー付きの車はワイパーの拭き取り範囲内に設置しましょう。熱線(デフォッガー)に干渉しない位置を選びます。リアガラスにスモークフィルムが貼ってある場合は、暗い映像にならないようHDR対応やSTARVIS搭載のカメラがおすすめです。
取り付け手順【シガーソケット電源の場合】
ステップ1:取り付け位置を決めてカメラを仮置き
まずカメラの映像を確認しながら、ベストな取り付け位置を決めます。電源を入れて映像のアングルを確認し、位置が決まったらマスキングテープで印をつけます。フロントガラスの脱脂を忘れずに。脂分が残っていると両面テープが剥がれやすくなります。
ステップ2:フロントカメラを固定する
両面テープの保護フィルムを剥がし、決めた位置にしっかり押し付けて固定します。一度貼ると貼り直しが難しいので、位置は慎重に。気温が低い時期は、ドライヤーで両面テープとガラスを軽く温めると接着力が上がります。固定したらカメラの角度を調整しましょう。
ステップ3:電源ケーブルをフロントピラーに隠す
ここがDIYの腕の見せどころです。電源ケーブルをフロントガラスの上端に沿わせ、助手席側のAピラー(フロントピラー)内部に隠していきます。
- ケーブルをフロントガラスと天井の隙間に押し込む(内張り剥がしを使うと入れやすい)
- Aピラーカバーを外す:上端を手前に引っ張ると、クリップで固定されているカバーが外れます。エアバッグ内蔵の場合は無理に引っ張らないでください。
- ケーブルをピラー内部に通す
- Aピラーカバーを元に戻す
- ダッシュボード横を通してシガーソケットまで配線する
配線はグローブボックスの裏側を通すとさらにスッキリします。余ったケーブルはグローブボックス裏やダッシュボード下に結束バンドでまとめて固定しましょう。
ステップ4:リアカメラを設置する(2カメラの場合)
リアカメラの設置と配線が最も手間のかかる工程です。リアカメラのケーブルを以下のルートで配線します。
- フロントカメラからリアカメラ用のケーブルを接続
- 天井の内張りの隙間にケーブルを押し込みながら、車の左右どちらかのルーフサイドに沿わせる
- Bピラー→Cピラー(ミニバンはDピラーまで)と配線を通していく
- リアゲートへの配線:蛇腹のゴムチューブ(配線用ブーツ)内を通すか、ゴムチューブの横を通す
- リアガラスにカメラを貼り付け、ケーブルを接続
天井への配線は、内張り剥がしで天井の縁を少し広げ、ケーブルを押し込むだけです。ケーブルが見えないよう丁寧に作業すれば、プロの施工と遜色ない仕上がりになります。
ステップ5:動作確認
すべての配線が完了したら、エンジンをかけて動作確認を行います。
- 前後カメラの映像が正常に表示されるか
- 録画が正常に行われているか(SDカードの映像を確認)
- GPS機能が正常に動作するか(GPS付きモデルの場合)
- 配線がブラブラしていないか
- 視界の妨げになっていないか
ヒューズボックスから電源を取る方法(上級編)
シガーソケットを塞ぎたくない場合は、ヒューズボックスからACC電源を取得する方法がおすすめです。ヒューズ電源取り出しケーブルを使えば、ヒューズを差し替えるだけで電源が確保できます。
- ヒューズボックスの位置を確認:運転席下やグローブボックス裏にあることが多い
- ACC連動のヒューズを探す:テスターでACCオン時に通電するヒューズを特定します。シガーソケットやオーディオのヒューズが一般的
- ヒューズのアンペア数を確認:元のヒューズと同じアンペア数のヒューズ電源ケーブルを使用
- ヒューズを差し替え、アース線をボディアースに接続:ボルトが出ている金属部分に共締めします
この方法なら配線が完全に隠れ、シガーソケットも空いた状態を維持できます。駐車監視機能を使う場合は、常時電源(BATT)も必要になるため、専用の電源ケーブルを使いましょう。
取り付け時のよくある失敗と対策
- 両面テープが剥がれた:脱脂不足が最大の原因。パーツクリーナーやアルコールでしっかり脱脂してから貼りましょう。
- Aピラーのクリップを折った:ピラーカバーを外す際は、均一に力をかけてゆっくり引く。折れた場合はクリップ単品で購入可能です。
- リアカメラの配線が見える:天井の隙間に配線を押し込みきれていない場合は、内張り剥がしでもう一度しっかり押し込みましょう。
- ノイズが出る:安価なドラレコは電磁波ノイズでラジオやナビに干渉することがあります。ノイズフィルター付きの製品を選ぶか、フェライトコアを追加します。
まとめ:DIYドラレコ取り付けで工賃を節約しよう
ドライブレコーダーの取り付けは、配線をきれいに隠すコツさえ掴めばDIY初心者でも十分に対応できます。シガーソケット電源なら所要時間は1〜2時間程度。ヒューズ電源でも2〜3時間あれば完了します。カー用品店の工賃5,000〜15,000円を節約でき、自分好みの位置に取り付けられるのもDIYの魅力です。事故やトラブルの証拠として、ドライブレコーダーは全ドライバーの必需品。まだ取り付けていない方は、この週末にぜひチャレンジしてみてください。


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