ハイゼット メーター照明がつかない|原因はディマースイッチ

ハイゼットトラックS211P メーター照明・スモール・テールがつかない原因はディマースイッチ のアイキャッチ。修理後に点灯したメーター 電装系
📅最終更新 2026年10月24日(3日前)/公開 2026年10月20日

電装・ランプ修理

ハイゼット メーター照明がつかない|原因はディマースイッチ

S211P 実車/スモール・テール・メーター照明がまとめて消えた原因と、部品を替えずに接点を磨いて直した手順

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「夜になったらメーターが真っ暗」「後ろの車から、テールランプが点いていないと言われた」。ハイゼットでこの症状が出たら、まず疑いたいのがディマースイッチ(ライトスイッチ)の接点不良です。

今回は、メーターパネルの照明が点かないという相談で入庫したダイハツ ハイゼットトラック(EBD-S211P・2013年5月登録)を修理しました。調べてみると、メーター照明だけでなくスモールランプ(車幅灯)とテールランプもつかない状態でした。原因は、ライトのレバーが付いたディマースイッチの接点不良です。

部品は交換せず、接点を磨いて接点復活剤を使って直しました。ステアリングも外していません。症状の見分け方、まとめて消える理由、実際の作業手順を、実車の写真で解説します。

この記事で分かること

  • メーター照明・スモール・テールがまとめて消える理由
  • 原因になりやすいディマースイッチの場所と、純正品番(84140-B5082)
  • ステアリングを外さずに、ディマースイッチだけを外す手順
  • 接点を磨いて直すか、交換するかの考え方

今回の車両と症状

項目 内容
車種・型式 ダイハツ ハイゼットトラック EBD-S211P(4WD・KFエンジン)
初度登録 2013年5月
入庫時の相談 メーターパネルの照明が点かない
点検で分かったこと スモール・テールも点いていない。スピードメーターの照明も点かない
原因 ディマースイッチ(ライトスイッチ)の接点不良
付いていたスイッチの品番 84140-B5082(ダイハツ純正)
修理内容 部品は交換せず、接点を磨いて接点復活剤で修理。ステアリングは外さず、ディマースイッチだけを外した

ハイゼットトラックS211Pの修理前のスピードメーター。照明が点かない状態

修理前のスピードメーターです。この車は、メーターの照明が点かない状態で入庫しました。

メーター照明・スモール・テールがまとめて消える理由

メーター照明だけが消えたなら、メーターの電球切れも考えられます。ですが今回のように、メーター照明・スモール・テールが一度にまとめて消えたときは、電球が同時に何個も切れたと考えるより、共通している部分を疑うのが近道です。

この世代のハイゼットでは、スモール・テール・ナンバー灯・メーター照明は、ライトスイッチを「スモール」の位置にしたときにまとめて点くようになっています。電気は、ディマースイッチの中の接点を通ってから、それぞれのランプに流れていきます。

そのため、この接点が1か所だめになるだけで、全部がまとめて消えてしまいます。一方でヘッドライトやウインカーは別の接点を通るので、普通に点くことが多いです。「ヘッドライトは点くのに、スモールとメーターだけ消えている」という症状は、ディマースイッチを疑う大きな手がかりになります。

ディマースイッチの接点不良を疑うサイン

・メーター照明・スモール・テール(ナンバー灯)がまとめて消えている
・ヘッドライトやウインカーは点く
・ライトのレバーを何度か回し直すと、一時的に点くことがある

この接点不良は、今回の車と同じS200系のトラック(S200P・S210P・S211Pなど)や、同じ時期のカーゴ(S320・S330系)でも、整備工場や個人の整備記録にたくさん出てくる故障です。

ディマースイッチとは|場所と品番

ディマースイッチは、ハンドルの右側のレバー(ライトとウインカーのレバー)が付いたスイッチです。ライトのON・OFFやハイビーム・ロービームの切り替えをしています。ステアリングの付け根(コラム)に付いていて、コラムカバーの中に隠れています。部品の正式な分類では「コンビネーションスイッチ」の一部です。

区分 品番 備考
ダイハツ純正 ディマースイッチ 84140-B5082 今回の車(EBD-S211P・2013年5月登録)に付いていた品番

⚠️ 今回確認できたのは、2013年5月登録のEBD-S211Pに 84140-B5082 が付いていたところまでです。年式やグレードで品番が変わらないかは確認できていません。この品番には旧品番(84140-B5081・B5080)があるという情報もあります。交換用に買う前に、車検証の型式と車台番号を控えて、部品商かディーラーで照合してもらうのが確実です。

品番や適合車種は、プロメンテの部品データベースでも調べられます。

▶ 車種別 部品データベース(品番・適合・実物写真)

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接点を磨いて直すなら接点復活剤を。焼けがひどいときは交換用のスイッチ(84140-B5082)を。

⚠️ スイッチは購入前に車検証の型式・車台番号で適合の確認を。

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ディマースイッチの接点を磨いて直す手順

⚠️ 安全のために ハンドルのすぐ近くの電気部品を触る作業です。作業の前にエンジンを止めてキーを抜いてください。一般的な安全策として、バッテリーのマイナス端子を外してから作業するのがおすすめです。エアバッグ付きの車は、エアバッグの部品やその配線には触らないでください。今回はステアリング(ハンドル)は外していません。

1. コラムカバーを外す

ハイゼットトラックS211Pのステアリングコラム。コラムカバー側面のネジ(作業前)

ディマースイッチは、ハンドルの付け根を覆っているコラムカバーの中にあります。まずカバーを留めているネジを外します。写真はカバーの横のネジです。

ハイゼットトラックS211Pのコラムカバー下側のネジ

カバーの下側にもネジがあります。見落としやすいので、下からのぞき込んで確認してください。ネジを外したら、コラムカバーを外します。

2. ディマースイッチだけを外す

ハイゼットトラックS211Pのコラムカバーを外したところ。スイッチ類と白いコネクタ、キーシリンダーが見える

コラムカバーを外したところです。ハンドルの付け根に、左右のレバーのスイッチと、白いコネクタが集まっています。右下に見えている丸い部品はキーシリンダーです。

今回はステアリングを外さず、右側のディマースイッチだけを外しました。スイッチをコラムから外し、裏側のコネクタを抜けば、スイッチを手元に取り出せます。コネクタを抜くときは配線を引っ張らず、コネクタ本体を持って抜いてください。

3. 接点を磨いて、接点復活剤を使う

外したハイゼットのディマースイッチ。紙やすりを差し込んでスモールの接点を磨いているところ

外したディマースイッチです。右側の灰色のものが紙やすりで、これを差し込んでいる部分が、今回不良になっていたスモールの接点です。紙やすりを差し込んで、接点の汚れや焼けを磨き落としました。

スイッチの接点は、長く使ううちに焼けて黒くなったり、汚れがたまったりします。そうなると電気がうまく流れなくなり、ランプが点かなくなります。今回は、スモールの接点を紙やすりで磨いてきれいにし、接点復活剤を使ってから組み付けました。

⚠️ 磨きすぎに注意 強くこすりすぎると接点が削れて、かえって接触が悪くなります。汚れや焼けが取れたら止めるのがコツです。接点まわりの樹脂が溶けて変形しているほどひどい場合は、磨いても長持ちしにくいので、スイッチごと交換をおすすめします。

4. 組み付けて、点灯を確認する

外したときと逆の順番で、コネクタを差し、スイッチを付けてコラムカバーを戻します。戻したら、ライトスイッチをスモールの位置にして確認します。

ハイゼットトラックS211Pの修理後のスピードメーター。メーター照明がオレンジ色に点灯している

修理後のスピードメーターです。メーター照明がしっかり点くようになりました。あわせて、スモールとテールランプも点くようになりました。車の外に回って、前後のランプとナンバー灯が点いているかも必ず確認してください。

接点を磨くか、スイッチを交換するか

今回は接点を磨いて直しましたが、整備工場によっては「接点の清掃は一時的な改善にとどまることが多い」として、スイッチごと交換するところもあります。どちらが正解というより、接点の状態と、どこまで手間をかけられるかで選ぶのが現実的です。

方法 向いている場合 注意点
接点を磨く+接点復活剤(今回) 接点が黒く汚れている程度。すぐに直したい また同じ症状が出ることがある
スイッチごと交換 接点の焼けがひどい・樹脂が溶けている・磨いても再発した 品番の照合が必要(年式・車台番号)

磨いて直したあとにまた同じ症状が出たら、接点がかなり傷んでいるサインです。そのときは無理に磨き直さず、交換を考えてください。

スモール・テールがつかないと車検に通らない

メーター照明の不具合は「夜に見にくい」だけと思われがちですが、今回のようにスモール(車幅灯)やテールランプ(尾灯)まで消えていると、話が変わります。

車幅灯・番号灯(ナンバー灯)・尾灯は、どれも車に備えることが決められた灯火です(道路運送車両の保安基準 第34条・第36条・第37条)。つかないままでは車検に通りませんし、夜道で後ろの車から見えにくく、追突される危険もあります。

車検で指摘されやすい場所は、こちらにまとめています。

▶ 車検で落ちる本当の理由 15選|元検査員・1級整備士が本音で解説

よくある質問

Q1. ヘッドライトは点くのに、スモールとメーター照明だけつかないのはなぜ?

スイッチの中で、ヘッドライトとスモールは別の接点を通っているからです。スモール側の接点だけが傷むと、ヘッドライトは点くのにスモール・テール・メーター照明がまとめて消える、という症状になります。

Q2. 接点復活剤を吹くだけでも直りますか?

軽い汚れなら、吹くだけで点くようになることもあります。ただ、接点が焼けて黒くなっている場合は、吹くだけでは汚れが取れません。今回は接点を磨いてから接点復活剤を使いました。

Q3. 自分で直せますか?

今回の作業は、ステアリングを外さずに、コラムカバーとディマースイッチを外すだけでした。ドライバーなどの基本的な工具があれば、作業としてはできます。ただし、ハンドルのまわりにはエアバッグの部品もあります。一般的な安全策としてバッテリーのマイナス端子を外してから作業し、エアバッグの部品や配線には触らないでください。不安な場合は整備工場に依頼しましょう。

Q4. ほかにもハイゼットの電装トラブルはありますか?

ハイゼットで警告灯がまとめて点いたときの実例は、こちらで解説しています。

▶ ハイゼット 警告灯が全部つく原因はコレ|車輪速センサー実車診断

まとめ

・ハイゼットでメーター照明・スモール・テールがまとめて消えたら、ディマースイッチ(ライトスイッチ)の接点不良を疑う
・電気はスイッチの接点を通ってからランプに流れるので、接点1か所の不良で全部が消える
・今回の車(EBD-S211P・2013年5月登録)のスイッチは84140-B5082
・今回はステアリングを外さず、ディマースイッチだけを外して、スモールの接点を紙やすりで磨き、接点復活剤で直した
・再発したり、接点の焼けがひどかったりするときは、スイッチごと交換を考える
・スモール・テールが点かないままでは車検に通らない

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この記事を書いた人

整備士 nao(ナオ)

1級自動車整備士・元自動車検査員|整備歴15年。ディーラーで整備士から自動車検査員までを経験し、現在は民間整備工場で日々現場作業を続けています。「家族にすすめられる整備情報だけを発信する」がモットー。
国家1級整備士
元自動車検査員
整備歴15年

本記事の内容は整備マニュアル・メーカーサービス情報・現場経験に基づき執筆。プロメンテ(sps-nk.com)では実車写真と動画を交えた一次情報を発信しています。

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